Shadowrocketの使い方|初回起動時のVPN構成許可とHome画面の見方

初回起動時に表示されるVPN構成の追加許可について解説。Home画面のNot Connected、Global Routing、Connectivity Test、SERVER一覧の見方も紹介します。

この記事の概要

iPhoneやiPadでShadowrocketを初めて開いた方向けの記事です。システムのVPN権限、サーバー情報、実際の接続を区別し、Home画面の4つの区画に沿って操作の流れを確認します。サービス提供元から取得する情報、VPN構成を許可するタイミング、「スイッチがオンなら目的のサイトに必ずアクセスできる」とは限らない理由がわかります。

初めて使う前に:アプリ、サーバー、VPN権限はそれぞれ別

ShadowrocketはAppleプラットフォーム向けの有料アプリです。入手先はApp Storeのみで、この記事ではiPhoneとiPadでの操作を説明します。対応OSや購入条件はApp Storeの記載をご確認ください。アプリの買い切り購入と接続サービスの契約は別です。購入してもHome画面に利用可能なサーバーが自動で追加されるわけではありません。ご自身でサービス提供元を利用していることを前提に説明します。サブスクリプションはサービス提供元から入手してください。

初回利用時は、システムの許可を得てVPN構成を作成する必要があります。確認画面は、Homeを開いた直後ではなく、接続スイッチを初めてオンにしようとしたときに表示される場合があります。許可すると、Shadowrocketがネットワークトンネルを作成するための構成がシステムに登録されます。購入の確認ではなく、サーバー情報の設定に代わるものでもありません。

4つの区画
Home:接続スイッチ、Global Routing、Connectivity Test、SERVER
3つの入口
Homeは接続、Configは設定ファイル、Settingsはアプリの設定
932747118
App StoreのアプリID(製品ページの確認用)

初回の確認では、アプリを正しいApp Storeページから入手したか、SERVERに情報が登録されているか、システムがVPN構成の作成を許可しているかを、それぞれ確認してください。どれか一つでも欠けていれば、アプリがインストール済みというだけで接続の準備が整ったとは判断できません。入手方法と確認手順はダウンロードガイドをご覧ください。

VPN構成の追加を許可する:システムの案内に沿って設定

VPN構成の追加を許可すると、該当アプリがVPN接続を管理するための構成をシステムに登録できます。接続を有効にすると、現在のルーティング設定に該当する通信がアプリによって処理されます。実際の転送先はサーバー、Global Routing、現在の設定によって異なります。許可しただけで、すべての通信がリモートサーバーを経由するわけではなく、接続先のサービスが利用可能になることも保証されません。

  1. 入手元を確認

    App Storeから入手したアプリで、デベロッパがShadow Launch Technology Limitedであることを確認します。初期設定の前に、サービス提供元から取得したサーバー情報またはサブスクリプションを用意してください。

  2. サーバーを準備

    Home → 右上の「+」から情報を追加します。サブスクリプションを使う場合は、TypeでSubscribeを選び、サブスクリプションURLを入力して保存します。SERVERに選択できる項目が表示されたことを確認してください。

  3. 接続を開始

    Homeに戻り、サーバーの前にある丸印をタップして選択してから、画面上部の接続スイッチをオンにします。まだ許可していない場合は、実際に表示されるシステムの案内に従ってください。

  4. 許可を完了

    システムの「VPN構成を追加」確認画面で許可を選び、デバイスの認証を求められた場合は案内に従ってください。デバイスのパスコードをサーバーのパスワード欄に入力しないでください。

  5. 戻って状態を確認

    Homeに戻って接続状態を確認し、Connectivity Testを実行します。成功しない場合は、まず現在表示されているメッセージを確認してください。システムのVPN構成を何度も削除する必要はありません。

Not Connected:上部のスイッチは接続を操作するもの。サーバーの選択は別

Home画面上部のNot Connectedは、現在接続が確立されていないことを示します。これは状態表示で、隣のスイッチから接続を開始または停止できます。使用するサーバーはSERVERで選択します。情報を追加しただけで未選択の場合や、選択後にスイッチをオンにしていない場合は、接続が完了したとはいえません。

スイッチをオンにしたら、状態が変わるまで待ってからWebページを開いてください。システムにVPN接続中と表示されても、トンネルが有効であることを示すだけで、すべての接続先にアクセスできるわけではありません。アドレス、ポート、認証情報、DNS、ルールなどが通信に影響するため、「接続済みなのにWebページが開かない」場合は、問題を切り分けて確認します。

まずスイッチの状態で確認箇所を分ける

Not Connectedのまま
  • SERVERに項目があり、対象の項目の前にある丸印が選択されていることを確認します。
  • システムの許可が完了していることを確認し、接続時に表示されたエラーメッセージを確認します。
  • サーバーのアドレス、ポート、認証情報がそろっているか確認します。
接続済みだがアクセスに問題がある
  • まずConnectivity Testを実行し、テストの失敗と特定のWebサイトだけの失敗を区別します。
  • Global Routingの現在の選択を確認し、通信が想定した経路を使う設定になっているか確認します。
  • 現在のネットワークでインターネットに接続できるか確認してから、DNSと設定ルールを確認します。

まずトンネルが確立しているかを確認し、その後で通信が成功するかを確認します。異なる問題を同じ状態表示だけで判断しないでください。

初回の手動テストでは、Settings → On Demandが有効になっていないかも確認してください。On Demandは設定した条件に応じて接続を開始します。スイッチをオフにしても自動で再接続する場合は、スイッチの不具合と決めつけず、まず条件を確認してください。原因を切り分けるため、最初はOn Demandをオフにして手動でテストし、必要に応じて設定してください。

Global Routing:Config、Proxy、Direct、Sceneの違い

Global Routingは、トンネルに入った通信をアプリがどのように処理するかを決める設定です。サーバー一覧ではなく、サーバーを提供する機能でもありません。初めて使うときは、ConfigとProxyの違いを確認してください。Configは現在の設定内容に従ってルールを適用し、Proxyは対象の通信にプロキシ経由の経路を使います。画面で名前を選んだだけで、適切なルールや利用可能なサーバーがそろっているとは限りません。

Config

推奨

現在有効な設定のルールに従って通信を照合し、ルールで指定されたポリシーを適用します。ルールではDIRECT、プロキシポリシー、REJECTなどを指定できます。先行するルールに一致しない通信は通常FINALで処理されるため、必ず直接接続されるわけではありません。

適した使い方:信頼できる適切な設定があり、日常の通信をルールに従って処理したい場合。

Proxy

アプリの処理対象となる通信にプロキシ経由の経路を使います。ルール設定の影響を切り分けるときに役立ちます。ただし、利用可能なサーバーが必要です。アドレス、パスワード、サーバー側の状態に問題がある場合は解決できません。

適した使い方:短時間の動作確認でプロキシ経由の通信を試し、サーバーと設定ルールのどちらに問題があるかを切り分けたい場合。

Direct

対象の通信をリモートプロキシサーバー経由ではなく、接続先に直接つなぎます。「最速のサーバーを自動で選ぶ」機能ではなく、リモートプロキシが有効になっていることを示すものでもありません。

適した使い方:直接接続の状態を確認したい場合や、明確な目的があって一時的に直接接続を使う場合。

Scene

設定済みのシーン条件に応じて、対応するルーティング方法を適用します。利用前にシーンの条件と関連設定を確認してください。切り替え条件を理解せず、固定のProxyまたはConfigとして扱わないようにしてください。

適した使い方:シーンを設定済みで、利用環境に応じてルーティング方法を切り替えたい場合。

たとえば、DOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECTは、ドメインのサフィックスが一致する通信にDIRECTを適用するルールです。GEOIPはIPアドレスの地理的な位置、IP-CIDRはアドレス範囲に基づいて照合し、FINALはフォールバックルールです。Home画面を使い始めた段階で、これらのルールをすぐに作成する必要はありません。ただし、Configの動作は設定内容によって決まり、選択中のサーバーだけで決まるわけではないことを覚えておきましょう。設定の構造はマニュアル全文をご覧ください。

Connectivity Test:テスト結果が示すのは、そのテストで確認した内容

Connectivity Testでは、接続状況を手動で確認できます。テストが成功した場合にわかるのは、そのネットワーク、接続先、経路で実行したテストが結果を返したことです。すべてのWebサイト、プロトコル、時間帯で利用できるとは限りません。テストに失敗しても、アプリのシステム権限がないとは限りません。スイッチの状態やエラーの内容とあわせて判断してください。

SERVER項目の横に表示される遅延値も、実行したテスト方法に応じて解釈してください。テストによってはサーバーまでの接続だけを確認するため、Webページへの一連の通信を再現するものではありません。問題を切り分けるときは、一度に変更する項目を一つにします。たとえばサーバーを変えずに、Proxyを一時的に選んだときの動作を確認します。確認後は元の設定に戻してから、Configを変更する必要があるか判断してください。こうすると結果を比較しやすくなります。

SERVER:追加、選択、更新はそれぞれ別の操作

SERVER一覧にはサーバーの項目が保存されます。項目の前の丸印をタップすると現在使うサーバーを選択できます。項目の詳細を開くと情報の確認や編集ができます。この2つの操作を混同しないでください。サーバーの表示名は識別用のラベルです。名前が正しく見えても、アドレス、ポート、プロトコル、認証情報が正しいとは限りません。

サブスクリプションは、サーバー情報をまとめて取得する方法の一つです。Home → 右上の「+」→ Type → Subscribeを開き、サービス提供元から取得したサブスクリプションURLを入力して保存します。情報が取得されたら、一覧に項目が表示されることを確認してください。後から更新して取得できるのは、その時点でサービス提供元から返された情報です。契約が自動更新されるわけではなく、期限切れのアカウントや利用権限が復旧するわけでもありません。Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、WireGuardなど、プロトコルによって必要な項目は異なります。サービス提供元から案内された情報に対応する項目を入力してください。

VPN構成を許可しても、サーバー一覧が空なのはなぜ?

システムの許可で作成されるのはVPN構成であり、サーバー情報は追加されません。Home → 右上の「+」から手持ちの情報を入力するか、TypeでSubscribeを選び、サービス提供元から取得したサブスクリプションを追加してください。保存後、情報を正常に取得できたか確認します。

サーバーが複数ある場合、現在使っているものを確認するには?

SERVER一覧で選択中の丸印を確認してください。一覧の一番上にある名前だけでは判断できません。サーバーを選択してから画面上部のスイッチをオンにします。項目を切り替えた後はConnectivity Testを再実行し、前のサーバーのテスト結果を現在の結果と取り違えないようにしてください。

サブスクリプションを保存しても項目が表示されません。VPN権限を変更するべきですか?

まずサブスクリプションURLが正しく入力されているか、余分な空白がないか、デバイスのネットワークからURLにアクセスできるか確認してください。サブスクリプションの取得とVPNの許可は別々の確認事項です。URLやアカウントの状態に疑問がある場合は、サービス提供元に確認してください。システム構成を繰り返し削除する必要はありません。

スイッチをオフにしても再接続される場合、どこを確認すればよいですか?

Settings → On Demandを開き、条件に応じた接続が有効になっているか確認してください。一時的にオフにして、手動で接続をテストします。デバイスにほかのVPN構成や組織の管理ポリシーがある場合は、それぞれの状態も確認してください。複数の設定を同時に変更しないようにしましょう。

初回操作の完了は、SERVERに正しい情報が登録され、対象の項目が選択されていること、システムの許可が完了していること、Homeの接続状態が正常であること、Connectivity Testと実際のアクセス結果が想定どおりであることを確認した状態です。その後、ルールや自動接続の条件を少しずつ有効にすると、初回のトラブルシューティングで確認する項目を減らせます。

App Storeからダウンロードまず正規アプリの情報を確認